メールが届いたからといって、情報漏えいが確定したわけではありません

さくらインターネットは、同社の販売管理システムへの不正アクセスにより、一部の会員情報が第三者に閲覧または取得された可能性があるとして、対象となるお客様へ個別にメールを送っています。

メールが届いて不安を感じている方に向けて、2026年9月1日時点で判明している内容と、確認・対応すべきことを整理します。

影響を受けた可能性がある対象は、1,360,563アカウントとされています。

ただし、これは影響を受けた可能性がある会員情報の総数です。対象となるすべてのアカウントで情報漏えいが確認されたわけではありません。

実際に閲覧・取得された情報や件数については、現在も調査が続けられています。

影響を受けた可能性がある情報には、次のようなものがあります。

  • 会員ID
  • 会社名、部署名
  • 住所、氏名
  • 電話番号、メールアドレス
  • 生年月日、性別
  • FAX番号
  • 契約サービス
  • 契約期間
  • 請求金額など

現時点では、データが外部へ持ち出された事実は確認されていません。

また、さくらインターネットではクレジットカード情報を保存していないため、今回の対象にクレジットカード情報は含まれていません。

参考:当社システムへの不正アクセスに関するご案内・FAQ

まずは届いたメールの種類を確認してください

今回、さくらインターネットから送られているメールには、主に次の2種類があります。

会員情報への影響の可能性を知らせるメール

件名が「【重要】当社システムへの不正アクセスに関するお知らせ(さくらインターネット)」となっているメールです。

このメールは、会員情報が影響を受けた可能性のある対象に含まれていることを知らせるものです。

このメールが届いたことだけで、サーバーパスワードが漏えいした、またはサーバーへ不正アクセスされたと確定したわけではありません。

サーバーパスワード変更対象者へのメール

一部のお客様については、契約時に発行された初期サーバーパスワードや、会員メニューから再発行されたサーバーパスワードが、販売管理システム内に保存されていました。

対象となるお客様については、安全確保のため、さくらインターネット側ですでにサーバーパスワードを変更し、個別にメールで案内しています。

このパスワード変更に関するメールが届いている場合は、優先して対応が必要です。

参考:サーバーパスワードおよびメールパスワード変更のお願い

1.メール内のリンクをすぐに開かない

今回の不正アクセスに便乗して、さくらインターネットを装ったフィッシングメールが送られる可能性があります。

メール内のリンクからログインするのではなく、ブックマークや検索結果から、さくらインターネットの公式サイトや会員メニューへアクセスしてください。

さくらインターネットが、メールや電話で次の情報を聞くことはありません。

  • 現在使用しているパスワード
  • 2要素認証の認証コード
  • クレジットカード情報
  • その他の認証情報

不審なメールに記載されたURLや添付ファイルは開かないようにしてください。

2.パスワードを使い回していないか確認する

さくらインターネットと同じパスワードを、他のWebサービスでも使用している場合は、他サービス側のパスワードも変更してください。

サービスごとに異なるパスワードを設定し、パスワード管理ツールなどで管理することをおすすめします。

会員メニューは2要素認証が必須となっているため、会員メニューのパスワードを直ちに変更する必要性は高くないと案内されています。

ただし、パスワードを使い回している場合は変更し、SMSまたは認証アプリによる2要素認証が設定されているか確認しておきましょう。

3.さくらのレンタルサーバ利用者はサーバーパスワードを変更する

さくらインターネットは、予防的な対応として、「さくらのレンタルサーバ」を利用しているお客様にサーバーパスワードの変更を推奨しています。

今回の「サーバーパスワード」は、主に次の機能で使用するパスワードです。

  • サーバーコントロールパネル
  • FTP接続
  • SSH接続

サーバーパスワードを変更した場合は、FTPソフトやSSH接続ツールに保存しているパスワードも更新してください。

なお、サーバーパスワードは、WordPressの管理画面へログインするためのパスワードや、会員メニューのパスワードとは別のものです。

4.メールパスワードの変更を検討する

メールアカウントを利用している場合は、予防的な対応としてメールパスワードの変更も推奨されています。

ただし、メールパスワードを変更すると、パソコンやスマートフォンのメールソフトに保存されている古いパスワードでは、メールを送受信できなくなります。

次のような端末やサービスを利用している場合は、変更後のパスワードへ設定を更新する必要があります。

  • Outlook
  • Apple Mail
  • iPhone、iPad
  • Androidスマートフォン
  • 複合機
  • Webサイトのお問い合わせフォーム
  • その他、メール送信に使用しているシステム

複数の端末や担当者でメールを利用している場合は、利用状況を確認してから変更してください。

5.パスワード変更対象者向けのメールが届いた場合

パスワード変更対象者向けの個別メールが届いた場合は、さくらインターネット側ですでにサーバーパスワードが変更されています。

変更前のパスワードでは、サーバーコントロールパネル、FTP、SSHなどへログインできません。

案内されたパスワードでログインしたうえで、ご自身で新しいサーバーパスワードへ変更してください。

その後、FTPソフトやSSH接続ツールなどに保存している接続情報も、新しいパスワードへ更新します。

メールの内容に不安がある場合やログインできない場合は、メール内のリンクを使用せず、会員メニューからサーバーパスワードを再設定してください。

6.Webサイトやサーバーに不審な変更がないか確認する

「さくらのレンタルサーバ」でWordPressサイトを運用している場合は、次の点も確認してください。

  • サーバー内に身に覚えのないファイルがないか
  • WordPressに見覚えのない管理者ユーザーが作成されていないか
  • Webサイトに不審な変更や別サイトへの転送がないか
  • 不審なログイン履歴がないか
  • 心当たりのないメール送信がないか
  • プラグインやテーマに不審な変更がないか
  • マルウェアや不正なプログラムが設置されていないか

不審なファイルが見つかった場合は、すぐに削除せず、バックアップを確保したうえで影響範囲を調査する必要があります。

現時点で慌ててサーバーを移転する必要はありません

今回のメールが届いたからといって、すぐにサーバーを移転しなければならないわけではありません。

すべての利用者やWebサイトで被害が確認されたわけではなく、実際の影響範囲については現在も調査が続いています。

また、不正なファイルが設置されている状態で移転すると、そのファイルも一緒に新しいサーバーへ移してしまう可能性があります。

まずはメールの種類、パスワードの状態、Webサイトやサーバー内に不審な変更がないかを確認し、その結果に応じて対応を判断しましょう。

何を確認すればよいか分からない方へ

テックブリッジへWebサイトの保守管理をご依頼中のお客様で、さくらインターネットから今回の不正アクセスに関するメールが届いた場合は、通知内容を弊社までお送りください。

内容を確認し、必要に応じて次の項目を確認いたします。

  • WordPressの管理者ユーザー
  • サーバー内のファイル
  • 不審なログイン履歴
  • プラグインやテーマの状態
  • マルウェア感染の有無
  • 不審なメール送信や設定変更

現在テックブリッジとお取引のない企業・事業者の方からのご相談も受け付けています。

調査や復旧作業などで費用が発生する場合は、事前に作業内容とお見積りをご案内します。

さくらインターネットは、2026年9月中旬を目途に次回のお知らせを予定しています。新しい情報が発表された場合は、弊社でも内容を確認し、必要に応じて本記事を更新します。

参考情報:

投稿者プロフィール

北村 光太郎
北村 光太郎TechBridge Inc. CEO/Webディレクター/コーダー/セミナー講師
WordPressサイトの制作、保守管理、カスタマイズ、不具合修正を得意としております。
WordPressの公式カンファレンス「WordCamp Kansai 2024」「WordCamp Kansai 2025」「WordCamp Asia 2026」 スピーカー。
CSS Nite 朝までマークアップ2(2025年)出演。
4児の父。